森を守ろう 5
以上のような大災害の実例をみてくると、根本的に集中豪雨の絶対量によるものではありますが、およそ災害に弱い地域の欠陥的特徴が浮彫りになってきます。
以下、主要なものをあげると・・・
1.基岩が花歯岩で深層風化の進んでいる地域
一般道路や森道などで、切取り斜面が風化して斜面下部や路面にマサ土をよく見かける地域です。
2.破砕帯
全国的に散在しています。
林道や山岳道路の上下に続いていて、絶えずがらがらと岩片が崩れ落ちているところ。
特に急斜地では年中崩落しやすく、豪雨によって加速します。
3.火山地帯
火山灰、火山石礫、風化の進んだ溶岩などの互層をなしている地帯
4.台風、集中豪雨の常襲地帯
5.森林では単一林相の造林地、特に皆伐造林地の十年生前後
6.急斜地帯、特に降雨毎に濁流となる流域
この災害の起こりやすい条件をみると気付かれると思いますが、立派な水源林を育成することとほとんど変わりなく、表裏一体なのです。
しかも林業にも通じることなのです。
要するに、森林の持つ機能のうち国土保全を第一に考えることです。