森を守ろう
地域の皆伐については、過去の周辺の模様をよく確かめて、危険勾配以上の伐採はやめることです。
もしもこのような地域で部分的に崩壊斜面が発生した場合は、直ちに安定工事を施すべきで、大きくなって治山工事をするまで放置すべきでありません。
大きくしたら、全く手の施しようがなくなる危険地帯であることを恐れなければなりません。
戦中戦後のいわゆる乱伐がもたらした、全国的に起こった人災といってもよい災害も多いのです。
・赤城山を中心とした利根川水系
たまたま数次に及ぶ異常台風隆雨量によるもので、火山噴出堆積層の弱点が明瞭に出ています。
・日光、足尾を中心とした鬼怒川、渡良瀬川水系
日光は男体山で、赤城山と同様火山から噴出した溶岩、石礫、灰などの互層が限りなく崩落を続けるもので、現在の復旧工法では永久に続くことでしょう。
ここは伐採によるものではなく、むしろ老大木が根倒れし、その跡の穴が土石流の源泉となる場合も多く、こうした危険地帯では安全のための禁伐がむしろあだとなっていることに注目しなければなりません。
禁伐は万能ではないのです。